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ホーム > ようこそ知事室へ > 記者会見 > 2020年1月14日(火)

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知事記者会見

2020年1月14日(火)


知事発表:高校サッカー選手権大会における男女優勝、全国で輝いた技・芸の星「高校生の活躍」、東京ガールズコレクション(TGCしずおか2020)の開催結果
幹事社質問:トヨタ自動車「コネクティッド・シティ」プロジェクト
幹事社質問:リニア中央新幹線について、当初予算の各党申入れにかかる知事発言、トヨタ自動車「コネクティッド・シティ」プロジェクト
幹事社質問(記者質問):当初予算の各党申入れにかかる知事発言、文化力の拠点
記者質問:文化力の拠点、スポーツ・文化観光部、高校サッカー選手権大会における男女優勝

知事発表:高校サッカー選手権大会における男女優勝、全国で輝いた技・芸の星「高校生の活躍」、東京ガールズコレクション(TGCしずおか2020)の開催結果

(知事)

 本日のお花は夜想曲という名前を持つシンビジウムでありまして、これは今日、浜松の細野さんという方から届きました。知事室にお越しになった方、応接セットの真ん中に、立派なお花があるの気付かれてますか、気付く人と気付かれない人に、人類は二つに分かれるんじゃないかと思うんですけど、あれは2週間に1回、焼津の高野さんという方がお届けくださっておりまして、それがいわば呼び水になりまして、知事室だけでなくて、今日ここに来ている、かつて彼の、企業局の局長されたときもそうですけれども、お花が飾られるようになり、経済産業部長の天野部長も来てますけれども、あそこも花が添えられるようになりまして、働く人だけでなくてお越しになる方の気持ちを和らげているということでございまして、大変、花の都づくりに、県庁を挙げて取り組んでいるということをお気付きいただければと存じます。

高校サッカー選手権大会における男女優勝

 今日はうれしいことからということで、高校サッカー選手権大会における、男女ともに優勝に輝いたということでございますが、第98回全国高校サッカー選手権の決勝が昨日13日、埼玉スタジアム2002で行われまして、本県代表の静岡学園高等学校が昨年優勝の青森山田高等学校を逆転で3対2で破りまして、初の単独優勝に輝きました。また一昨日12日には、ノエビアスタジアム神戸で開催された第28回全日本高校女子サッカー選手権大会で、藤枝順心高等学校が2大会ぶり4度目の優勝を果たされました。本県サッカー協会は、昨年、静岡サッカーの始まりとなった静岡師範学校蹴球部創設から100周年を迎えました。今年は次なる100年のスタートの年でございまして、令和初の大会となった今回の高校選手権大会での男女ともに優勝に輝いたということは、本県のサッカー王国としての復権の確かな手応えであります。また、新しい時代の風を感じるところでもございます。選手や監督、保護者、関係者の皆さまのこれまでのご努力が実を結びました。優勝の栄冠を手にすることができたことに心から、県民を代表いたしまして、お祝いを申し上げるものでございます。この選手権大会で選手が活躍する姿を現地、あるいはテレビ、ニュース等でご覧になった県内の少年少女、そしてかつて少年少女だったあらゆる年代の県民が、夢、希望を、感動をもらいました。今後私からも、県民を代表して直接お祝いの言葉を申し上げる機会を得られればと願っております。サッカー王国静岡の復権を手始めに、さまざまなスポーツでヒーロー、ヒロインが生まれるような、スポーツ大国ふじのくに静岡となりますよう、オリンピックイヤーの今年は、スポーツを通じた人間形成に軸足を置く施策を展開する年としてまいりたいと思っております。

全国で輝いた技・芸の星「高校生の活躍」

 二つ目の発表項目、これも高校生に関わることでございまして、本県には全国レベルで活躍する実学系高等学校、スポーツ分野において優秀な成績をおさめる高校がたくさんございます。過去5年間、平成27年度から、本年度12月末までの活躍ぶりをあらためて総括しながらご報告をさせていただきます。実学系高等学校におきまして、本年度、昨年12月末時点でありますが、全国大会で優秀賞を受賞するなどした件数は、22件におよんでおります。今年度も全国的な活躍が数多く見られました。活躍の一例をご紹介申し上げますと、磐田農業高等学校による日本学校農業クラブ全国大会農業鑑定競技での最優秀賞受賞をはじめ、農業クラブ全国大会では多くの農業関係高等学校が活躍いたしました。工業分野では、スーパーコンピューティングコンテスト全国大会で浜松工業高等学校の生徒さんが、この分野で実績ある高等学校を抑えて優勝いたしました。商業分野では、城南静岡高等学校の生徒さんが全国高等学校簿記コンクール全国大会で最優秀賞に輝きました。次にスポーツ分野では、こちらも昨年12月末までの実績でありますけれども、10競技、17種目、18件の全国優勝を果たしております。全国高等学校総体での活躍だけでなくて、国民体育大会においても多くの高等学校の生徒さんが活躍をし、例年以上に健闘をしてくれました。中でも浜松市立高等学校の中津川亜月(なかつがわ あづき)さん。中津川亜月選手は少年女子A走り幅跳びおよび少年共通3段飛び、2種目で全国制覇するなど、目覚しい活躍をなさいました。以上、ご紹介いたしましたとおり、本県高等学校の生徒さんの活躍ぶりは、産業、芸術分野およびスポーツ分野の全てにおいて示されておりまして、頼もしい限りであります。今後も引き続き、技・芸を磨く実学の奨励、文武芸の三道の鼎立(ていりつ)を目指してまいりたいと決意を新たにした次第であります。

東京ガールズコレクション(TGCしずおか2020)の開催結果

 三つ目も明るい話題でございまして、「SDGs TGCしずおか 2020 by TOKYO GIRLS COLLECTION」の開催結果についてであります。去る1月11日、若い女性を中心に若者に絶大な人気を誇るファッションイベントTGCしずおか2020がツインメッセ静岡で開催され、大盛況のうちに幕を閉じました。私も恥ずかしながら、本県の誇る地場産品である遠州織物を着用いたしまして、静岡県のPRステージ、「SHIZUOKA ODEKAKE COLLECTION STAGE」に出演いたしまして、本県の魅力あふれる観光地の情報などを発信したところであります。当日は、県内外から約7200人もの方々が来場するなど、若い世代に対し非常に高い集客力と情報発信力のあるイベントであることを、あらためて実感いたしました。また、会場では人気モデルが出演なさいまして、本県の観光資源やご当地グルメなどをPRする映像の放映、お花、お茶の魅力を発信するブース出展等々、来場者等に本県を印象づけるさまざまな取り組みを行いました。さらに食の都づくり仕事人による県産食材を使った料理を出演者に提供し、本県の豊富な食材についてSNS等での幅広い拡散につなげたところであります。今後、飲食や買い物、宿泊等による経済波及効果や報道等を通じたパブリシティー効果など、イベントの開催効果について分析を行うこととしております。前回と同様、今回のTGCしずおか2020におきましても、その集客力や情報発信力を最大限活用いたしまして、若い世代をターゲットに本県の世界クラスの魅力を強力に発信できたものと確信しております。TGCの成功に引き続き、本年いよいよ開催されるのが、東京2020オリンピック・パラリンピックでございますが、それについて万全の準備を進めるなど、国内外の人々を引きつけ、本県への新たな人の流れを生み出すべく全庁を挙げて取り組んでまいりたいと思っております。

 ちょっと言い落としましたけれども、ツインメッセ南館で開催されておりましたSDGsコレクションのブースにおきまして、焼津水産高等学校の生徒さん、女子学生が多かったんですけれども、あそこの生徒さんたちも、いろいろな工夫を凝らしてPRに努めてくれてまして、大変明るく、楽しく感じたのを付け加えておきます。以上で私が発表する項目を終わります。




幹事社質問:トヨタ自動車「コネクティッド・シティ」プロジェクト

(幹事社)

 ありがとうございます。ただいまの発表項目について質問のある方はお願いします。では続いて幹事社質問に移らせていただきます。本日の幹事社質問は3点です。まず1点目がトヨタ自動車について、トヨタ自動車が裾野市にAI実証都市を建設する方針を明らかにしました。このことについて知事の所感をお聞かせください。2点目がリニア中央新幹線についてです。年末に難波副知事が国交省に、環境省および農林水産省の参加を要請する文書を提出されました。これまでに国交省からの動きはありましたでしょうか。また動きが今後ない場合、このままの3者で進むことで納得されるのか、今後国へのさらなる動きも検討されているのかお聞かせください。3点目です。新春の会見後も、最大会派の自民改革会議は、予算折衝について行うような状況ではないという主張で一貫しています。発端は知事のご発言であると思いますが、今後自らこの件でアクションを起こすつもりはありますか。すみません3点お願いします。

(知事)

トヨタ自動車「コネクティッド・シティ」プロジェクト

 ありがとうございました。まず最初のご質問でございますが、トヨタ自動車関連のご質問でございます。新年早々大変喜ばしい発表いただきまして、大きなお年玉という感じでございます。とてもうれしく思っております。トヨタはもともと本県湖西市ご出身の豊田佐吉翁の創業に始まります。現在に至るまで常に新しい取り組みに挑戦をされてきました。今回、豊田章男社長から発表されましたプロジェクトも、21世紀型の実証都市「Woven City」と名付けられておりますが、この実証都市を富士山の麓でつくり、世界に向けて発信するという新しい挑戦であり、素晴らしい計画であると感じております。人間にとって幸せな生活を送ることのできる新しいまちをつくるという、このプロジェクトは、世界から注目を集めると確信しておりまして、大きな期待を寄せております。令和の新しい御世を迎えて、初めての新春に発表されたこのプロジェクトが、トヨタの故郷静岡県、また富士山の麓にある裾野市におきまして実現するよう、裾野市と共に県を挙げて全面的に協力をしていこうという考えでおります。なお、県の協力体制は経済産業部長、今日、天野部長が出席しておりますけれども、経産部長をチームリーダーとする特命の「コネクティッド・シティ プロジェクト」対応チームを発足させることにいたしました。対応チームの概要は、今日は部長が来てますので、部長の方からご説明お願いします。

(天野部長)

 経済産業部長の天野でございます。私の方から概要について申し上げます。ただいま知事からお話がございましたように、トヨタの実証都市プロジェクトは、最先端のAIや自動運転、ロボット、スマートホーム技術などを導入検証する実証都市を新たにつくるものであります。これは本県のみならず、わが国の発展、世界の人々の幸福の実現に大きく貢献するプロジェクトであると考えております。トヨタ自動車のプレス発表では、2021年の初頭から段階的に着工する計画とのことで、今後、都市計画や社会インフラ、ライフライン、研究開発環境の整備などさまざまな面で、県としても、柔軟でスピード感を持った対応が必要になってくるものと考えております。このため、経済産業部をはじめといたしまして、知事直轄組織、交通基盤部、くらし・環境部、企業局などをメンバーとする部局横断的な組織として、「コネクティッド・シティ プロジェクト」対応チームを立ち上げました。今後、この先端的なプロジェクトの具体化が進められてくると思いますけれども、地元裾野市など関係市町と連携しつつ、この世界的なイノベーションの拠点形成を県としてもしっかりと支援してまいりたいというふうに考えております。以上であります。

(記者)

 チームは何人くらい。

(天野部長)

 今申し上げました部局長を、経済産業部長、知事直轄組織、これ政策推進担当部長、交通基盤部長、くらし・環境部長、企業局長、この5人をまず中心メンバーとして、関係する局、課については、実はこれからトヨタ自動車とかさまざまな産業のコンソーシアムできてくると思いますけど、具体的な話が来ましたら、柔軟にそこをするような形でメンバーを増やしていくといいますか、それに対応していくというようなことを考えております。今は中心的な5人と、部長を中心に編成するというようなことで考えております。

(幹事社)

 他に質問ありますでしょうか。

(記者)

 トヨタの関連で知事にお尋ねしたいんですけども、この新しい構想の都市、自動運転車も含めてですね、中国、そしてアメリカでも開発競争が進んでいる中、いわゆる世界間の都市競争も含めた、言い換えると日本の挑戦とか未来が含んだプロジェクトになるかと思うんですけども、それが富士山の麓、裾野市で行われるっていうのは、どういうふうに捉えていらっしゃるかっていうのを、その世界間の競争の中での位置付けについてちょっと教えてください。

(知事)

 そうですね。このAIとかICTとか、あるいはIoTとかですね。この新しい時代が幕開けをしようとしてると。こうした技術は、軍事部門にも転用できるわけですね。しかし、ご案内のように豊田章男さんのこのプロジェクトは、人々が幸せになるためのまちづくりという、そういう未来都市の構想でありまして、富士山というのは、和をもって尊しとなすという聖徳太子の金言ともいうべき、第17条の憲法の第1条でありますけれども、そうしたものを、形としてシンボルにしている世界文化遺産であります。その麓に、平和なまちづくり、しかも美しい景観にマッチした最先端の技術、これを駆使して、人々が幸せに生活できるようなまちづくりをするというのは、この日本独自のまちづくりになると思っております。同時にすぐ近くに長泉町がございまして、長泉町には、静岡県の誇る、あるいは日本代表するがんセンターがございますが、ファルマバレーと申しておりますけれども、ここは人づくり、ものづくり、世界展開ということで過去20年近く素晴らしい実績を上げてきました。現在、計画されているのは、福祉と医療を一体にするという、医療城下町構想でありますので、これも高齢社会の中で、人々が不自由なく生活できる最善のまちづくりをしていこうということで、医療に関わる城下町構想とこのコネクティッド・シティ構想というのは、ベースになっている理念は、いかに人々を幸せにするかということでもあるので、こことの相乗効果も、いずれ必ず視野に入ってくるであろうというふうに思っておりまして、そうした意味でも、日本独自といいますか、静岡県独自の風景の中で行われるということで、令和の時代にふさわしい、麗しく和した時代にふさわしいプロジェクトじゃないかというふうに思っているところであります。

(記者)

 もう1点補足で、豊田章男社長からラスベガスで発表されましたけど、その後から、トヨタ自動車の幹部から正式に説明に上がりたいだとか、接触っていうのがありますでしょうか。またその先、今後知事として何かお会いするだとかっていう予定があれば教えてください。

(知事)

 お越しになれば、もう大歓迎でご歓迎申し上げたいと同時に、私の方から御礼申し上げたいぐらいですけども、どういうふうになってますか。

(天野部長)

 まだ、トヨタ側と知事が接触しているということはございません。ただ、具体的にこれからいろんな話が出てくると思いますので、その場合には、知事を含めて、われわれも即応するといいますか、対応してまいりたいというふうに考えております。

(記者)

 ありがとうございました。




幹事社質問:リニア中央新幹線について、当初予算の各党申入れにかかる知事発言、トヨタ自動車「コネクティッド・シティ」プロジェクト

(知事)

 そういう理由でこの対応チームを作ったということですね。いつでも即対応できるようにということの、われわれの姿勢を示したものであります。

リニア中央新幹線について

 二つ目のリニア絡みでございますが、現在のところ、国交省からのご回答はありません。今後、文書での何らかの回答が頂けるものと期待しております。静岡県とJR東海との対話の交通整理を行う新たな枠組みには、国交省のほか、環境省、農林水産省など、水資源、自然環境に関連する全ての省庁が参画し、国を挙げて対処すべきであるという考えは変わっておりません。当面は、国交省からの回答を待つことにいたします。ちなみにこれに関連しまして、新聞に載っておりましたけれども、日本ナショナル・トラスト協会が、リニア中央新幹線建設についての声明文というのを出されました。私、今日これを手に入れましたので皆さま方もご覧くださいませ。こういう形で、経済効率化、あるいは環境、水かという形で、環境を重視するという動きが県を超えて起こっているということでございまして、国交省とされましても、今回われわれが出している47項目に関わるJR東海からの回答がない中で、最終的な回答をいただいている中で、国交省のお考えがどのような形で出てくるのか、大変関心があるところであります。

当初予算の各党申入れにかかる知事発言

 三つ目の当初予算等に関わる私の発言でありますけれども、ともかく、予算を審議するというのは、公金を預かってそれを県民のための福祉に役に立てるというのが仕事で、こういう職責を放棄するようなことがあるっていうのも異常の事態の中の異常事態でございますものですから、私はこの原因が、私のこの誠に不適切な発言にあったということでございますから、まだこちらで記者会見をして謝罪して以降、連絡がないというご連絡をいただいておりますので、県議会と自民改革会議にあらためて謝罪をしたいと考え、先週末そのことを先方、すなわち議長および会派にお伝えを申し上げまして、日程調整をしていただけるようにお願いをしているところであります。それぞれ伺った先で、きちんとお話をしていきたいと。どういう話になるかは、この場で、お話ししても伝言ゲームになりますので、以上でとどめておきたいと思います。以上であります。

(幹事社)

 ありがとうございます。では、ただいまの幹事社質問について質問のある方はお願いします。

リニア中央新幹線について

(記者)

 リニアの関連で一つよろしいでしょうか。20日の日に、流域の市町の皆さんを集めてお話をされるということで、島田市の方がリリースをいただいてるんですけれども、知事として、今後JRさんとの折衝なり説明なりを受ける、受けようとしている市町の皆さんにどういったことは、20日の日は伝えようと思ってらっしゃいますでしょうか。

(知事)

 そうですね、今まで10市町の首長さんと個別には何度もお目にかかってはおりますけれども、一堂に会してリニア問題に関係して話し合いの時間を持つというのは、初めてのことです。特に島田市長さんを中心にして、川勝が何を考えているのか、直に聞きたいということですので、私の考えを直にお伝えするというのがまず目的です。それと、これからいろいろなご希望やご懸念もあると思いますので、そうしたものをお互いに共通して持って、意思統一、コミュニケーションの深化を図っていきたいというふうに思っております。

(記者)

 知事のお考えを伝えるというのは、今までおっしゃったような。

(知事)

 そうですね。私は特段隠してるものは何もありませんので、申し上げてるとおりのことをあらためて、しかしながら、それぞれ、いわば上流から中流、下流と、それぞれのお考えもあるし、それぞれやりたいこともあると思うんですよね。そこに、JR東海の社長と面談したいという向きもあるようですから、そうしたことがあれば、私どもはそれを拒否する理由はありませんので、しかしそれを全部共有した上でアクションをするということになるのではないかと。10市町の方たちが、一味同心とでもいいましょうか、水の問題で、党派を超え、市町の違いを超えて、アクションを起こされてるってことに対して敬意を表しているものでありますから、私としましては、そのことについて御礼も申し上げたいと。そして、今の現状でお互いの情報を共有するということが恐らく一番重要なことになるかなと思っております。

(記者)

 今後、その20日の集まりを受けて、恐らく市町が個別にJRさんとのお話をするようなことになるかと思うんですけども、市町の側からJRに伝えてほしいこと、あるいはJR側に改めてほしいこと、知事からあらためてお言葉をいただければと思います。

(知事)

 そうですね、水の問題が全てなんですね。江口さんが10市町全部回られて、それで、トンネルの問題、これは掘れるかどうかということよりも、水の問題に対して深い懸念が表明されているわけですね。ですから、この水を戻せないということであれば、技術的に戻せるのか戻せないのかと。戻せる技術の水準に達してなければ、よほどこれは、山を登っていって途中で天候が悪化したからどうするかと、無理して登るか、それとも下山してまた出直すかっていうような、そういう今状況になってるんではないかと思ってるんですね。私自身の、今回のこの中間報告意見書に対するJR東海さんの対応を見てみますと、トンネルは掘れる、水はトンネルから排出すればいいという、そういう段階でこの工事に入ったという印象で、水を戻す技術はお持ちになっていないというところであります。そうしたことだと、どうするかというアクションの仕方も、次に出てくるんじゃないかと思います。

トヨタ自動車「コネクティッド・シティ」プロジェクト

(記者)

 トヨタの裾野の件でちょっと伺いたいんですが、今静岡県、伊豆の方で自動運転の実験とか積み重ねておられて、今度も沼津で信号制御の実験等々は、かなりコネクティッドと似たようなことになるかと思うんですけれども、知事が先ほど県を挙げて取り組みを支援したいということでしたけれども、実際にそういう知見を生かすとか、あるいは具体的にどういうふうな支援の仕方であったり、関わりであったりを考えておられますでしょうか。

(知事)

 そこで事業を起こされるのに、ふさわしい、法的なもし障害があれば、これを市と県と一緒になって、それを取り除くということですね。それからまた、3次元点群データというのを通していろんな実験もやっております。そうしたところのことは、天下のトヨタですから、お持ちだと思いますけれども、われわれも今度トヨタさんがなさろうとされてることを学びながら、他の地域にもそれを波及させるということもできるのではないかと。今のところは伊豆、あるいは沼津、あるいは若干、他の地域でも、やりたいというところもございますので、こうした新しい事態を見据えた試みは、波及効果も非常に大きいというふうに思っております。直接関係しないかもしれませんけれども、間もなく新東名も3車線化になると思います。そうした中で、無人でトラックが列を連ねて物を運ぶということも、入ってまいりまして、これからそういう方向に進むんじゃないですかね。ですから、おっしゃったように、われわれがやっているいろんな実証実験もご紹介申し上げると同時に、それから向こうがなさるであろう試みにも、県やあるいは市を通じて、他の地域の方々にも恩恵が及ぶように、それが目的でしょうから、なるべく早く理想の未来都市の形が見えるようにというふうに思っております。




幹事社質問(記者質問):当初予算の各党申入れにかかる知事発言、文化力の拠点

【当初予算の各党申入れにかかる知事発言】

(記者)

 知事のご発言に対する先ほどのご回答で、自民改革会議に日程調整を申し込まれたのはいつで、先方の対応はどうだったかっていうのを教えていただきたいです。

(知事)

 先週のいつぐらいだったか。金曜日だったということです。お返事はまだ頂いてないということです。

(記者)

 ありがとうございます。もう1点追加、謝罪の相手先は自民党、自民改革会議のみでしょうか。

(知事)

 いえ、今回、記者会見で申し上げて、ご迷惑かけた方々全てということですけれども、特定しないということで、特定しないということは全ての議員を指すという、かなり強引な議論だと思いますけれども。そうしたことで、議員の先生方、迷惑かかっていらっしゃる方もいらっしゃると思いますね。ですから、こうしたことで、予算審議ができないとか、ごたごたするというのは、何しろオリンピック・パラリンピックの年でもありますし、大きな課題が目白押しでございますから、きっちりと必要な予算を通さなくちゃいけないということなので、ともかく話し合いをする機会を持つということが大事だということであります。議員の中で他の方も、ということであれば、お目にかかるのにやぶさかではないということであります。

(記者)

 確認ですが、知事から申し込んだのは自民改革会議のみで、ふじのくに、公明には今、アクションを起こされてないということでしょうか。

(知事)

 議長さんにその旨をお伝えしたということです。議長の方からは、自民改革会議の方にということでございましたので、自民改革会議の方にも、その申し入れをしたということであります。

(記者)

 ありがとうございます。

文化力の拠点

(記者)

 県議会との予算折衝の関係で、文化力の拠点について、先月末のパブコメはまだその後も行われていない状況なんですけども、あくまで当初予算に関連事業費を計上するというお考えは、県議会に理解を求めていくことで変わらないのかどうか、ちょっと教えてください。

(知事)

 ご案内のように、この件につきましては、図書館について反対されてる方はいらっしゃらないんですね。ですから、この文化力の拠点として提示した結果、こうした論点がぼやけてるっていう面がございますから、これはいったん白紙に戻すのが正しいと思います。ですから今プロジェクトチームが、発足してるということなので、プロジェクトチームの知恵も入れると、ただし、これ全体を白紙にするのではなくて、図書館を中心にした文化力の拠点というものに、どういうものが付け加えられればいいのかという、そういう形にするのが、一番遠回りですけれども、近道になるのではないかというふうに思っております。

(記者)

 確認なんですけど、当初予算には必ずしもこだわらずに、もう少し時間をかけて、もう1回考え直そうというようなお考えということでしょうか。

(知事)

 そうですね、各会派でプロジェクトチームが立ち上げられているというふうに聞いておりますので、その知恵を入れ込むのがいいと。ですから、こちらがAIだとかICTだとか、その他の花の都だとか茶の都だとか、その他もろもろ予算には組み込まれていたわけですけれども、こうしたものはいったん上げ取って、一番必要なものだけをお出しして、そしてそれについてのお考えを、プロジェクトチームでやっていただいたものを入れ込むというふうにして、議会でしっかりもんでいただいた上で、それからパブコメというふうにするのが、一番順当なやり方になるという考えでおります。

(記者)

 確認ですけれども、本当に必要なものだけというのは、県立図書館、これ単体でまずは、そこ以外のものについて、PTの知恵を入れ込みながらパブコメを実施していきたいと、そういうお考えでよろしいですか。

(知事)

 そうですね。一番必要なものは図書館ということで、今、部分開館しかしておりませんので大変ご不自由を県民の皆さま方におかけしているということは、これはもう共通の理解ですので、ここは落とすと、これはこれまで図書館についてパブコメもしております。今、不自由をおかけしてるってことですから、これ反対する人がいらっしゃらないので、そこをベースにしてということでございます。

 食についても、食べるところが必要だっていうことはいらっしゃいます。図書館には必ずそういうとこありますからね。ですから、そのへんのところ、大まかな共通理解みたいなものはこちらでも見ておりますけれども、とりあえず議員の皆さま方、全ての知恵を、英知を結集して、いわゆる新しい21世紀型の情報文化の発信拠点をつくっていくということであります。旧来の言い方では図書館ということであります。




記者質問:文化力の拠点、スポーツ・文化観光部、高校サッカー選手権大会における男女優勝

【文化力の拠点】

(記者)

 今の関連して、白紙にするっていうのは、230から270億の予算ですとか、令和6年までにっていう、時期についても全て白紙でっていうことでしょうか。

(知事)

 違います、リセットするということで、図書館が入ってますし、図書館の予算が一番大きいわけですね。そして、その図書館予算をベースにして、お出しをすると。ただし、どういう形で出すのがいいのか、PTのこの進行具合も見ながらということになろうかと思っておりますが、この動きを止めるっていうことはでありませんで、リセットをするということです。

(記者)

 確認ですけれども、図書館がベースにあって、今その原案として、今までもんでた案件の中にAI・ICTの拠点であるとか、大学コンソーシアムであるとかというのが盛り込まれていましたけれども、それらのところっていうのは、あらためて、当局側から議員さんたちに対して必要性を伝えていくというか、というような感じになるというような意味合いでしょうか。

(知事)

 リセットですからね。図書館は必要だと。長い間、ご不自由をかけているわけですね。パブコメもして、県立図書館は全部東静岡にということで、共通理解がありますので。当然図書館ですから、1日いらっしゃる方もいらっしゃるので、飲食のスペースっていうのは当然そこに入ってるわけですね。それからICTとかいうのも、今の図書館ですから、ネットワークで県内の市町の図書館と結ばなくちゃいけません。あるいは災害センターとも結ぶとか、いろんなその機能というのが入ってると思うんですけれども、そういう21世紀型の図書館という形で提案をいたしまして、これをベースに、差し当たって今、どれを入れるのがいいかと、どれを入れなくていいかということで、恐らくPTも進んでいるのではないかというふうに思っておりまして、とりあえずPTの行方を見守りながらも、図書館関連のものについては必要な予算措置はするということであります。

(記者)

 すみません、とりあえず当局が持っている案の中には、まだAI・ICTの拠点とか大学コンソーシアムという予算は残ってるということですね。

(知事)

 リセット、図書館を中心にして、どういうものが必要ですか、お考えいただきたいということですね。残ってるというよりも入れるか入れないかは皆さんにお決めいただかなくちゃいけないし、そういうものは余分であるということをいう人もいらっしゃいますからね。それの撤退の意見調整をした上で、どれを入れるかということになると、初めからこれを入れるっていう形では持っていかないということです。

(記者)

 となると、新年度当初予算案には図書館の整備費のみが計上されるというようなイメージなんでしょうか。

(知事)

 ちょっと時間がありますからね。この間、この件については大変県議会のご関心も高いので、その動きを見ながらということでございます。

(幹事社)

 大丈夫ですか。では、その他の質問についてある方はお願いします。

スポーツ・文化観光部

(記者)

 前回の知事会見のときに、知事がご披露されたスポーツ・文化観光部構想のことなんですけれども、この中に今現在、健康福祉部マターになっている障害者スポーツとか、そういったことも含まれるというふうに考えてよろしいんでしょうか。そのへんをお聞かせください。

(知事)

 スポーツというのは何か運動だけっていうイメージがあるかもしれませんけど、それは違うと。もうオリンピック・パラリンピックを見てもご存知のように、医療と不可欠ですね。スポーツ医学といいますか、ですから今このスポーツ、仮称ですけど、スポーツ・文化観光部になった場合に、そこに何を入れ込んでいくのがいいかということで、当然、障害者スポーツも、健康福祉部マターなのかどうかと。健康福祉部マターでもありますよ、しかしそれだけで済むものかどうかという議論も今、戦略監以下、各部局とやっているところであります。ですから障害者スポーツイコール即健康福祉部というのは、取っ払われているということで。スポーツの中には、いわゆる健常者それから障害者も全部入れ込んで議論していこうと。そして、どうしても健康福祉部に残すべきものもありますから、そのあたりの調整をしていこうという、そういう流れになっております。

(記者)

 ありがとうございました。

高校サッカー選手権大会における男女優勝

(記者)

 先ほど高校サッカーの話題のときに質問しておけばよかったなと思って。最近暗いニュースばかりで、久々にいいニュースだったんですけど。先ほど県民を代表して感謝する会をやるっていう話をされたんですけど、これ具体的にどういったものを。

(知事)

 いや、一緒にお目にかかって、よかったねということを、表敬訪問のような形になるんじゃないかと。

(記者)

 あとすみません、これ聞いていいのか分かんないんですけど。県民、何か表彰みたいなものというのは。サッカー王国の復権に。

(知事)

 これは値しますよね。しかし、それくらいの快挙ですよ。

(記者)

 まだ全然もんでないですか。

(知事)

 そうですね。まだご一緒に来られるか分からないですし。

(記者)

 ありがとうございます。

(知事)

 私は今回、スポーツに関連してですけど、明治大学の人には悪いんですけどね。早稲田が早明戦で勝ったというのがうれしくて。スポーツっていうのが、ラグビーでしょ去年。そして今度サッカーでしょう。サッカー王国静岡ですからね。そこにラグビーが加わってるということもあって、清宮さんは今、ラグビー協会の副会長になってるし、そうしたところでサッカーもラグビーもと、ラグビーにぐっと振れているところもありますけど。今回、ジュビロ、ヤマハが勝ちましたけども。サッカーを忘れるなよというですね、という感じがぐっと出てきまして。そうだ、もちろんサッカーだというところを高校生が伝えてくれた感じがしましてですね。本当に素晴らしい諸君。それからインタビューですね。阿部主将以下、キャプテンの実に素晴らしいその応対をしていまして、ジェントルマンとしての高校生を見た感じがしました。良く精進をし、良く鍛えられているということで、選手の諸君もですね、人格形成にも役に立ってるということをインタビューを通して知りました。




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